例えば、あなたが個人で麻雀店の許可を取ったとします。その後、歳をとったので店を子供に譲ろうとした場合、許可を改めて取り直さなければなりません。これは、許可があなた個人に与えられたものであるからです。

ただし、あなたが亡くなって子供が相続するという場合には、あらためて許可を取らなくても届出だけですみます。

また、子供があらためて許可を取るにしても、申請するときに近くに病院や学校などの保全施設ができていたら許可が取れないということが出てきます。これは大変困りますよね。

これは何も子供に限ったことではありません。店を譲ろうとした相手が個人である場合には同じことです。許可を取り直すことなくスムーズに店を他人に譲り渡すことができないのですね。

個人の許可の場合には、このようなデメリットがあります。

一方、法人で許可を取っていた場合はどうかというと、あなたが代表者である場合には、代わりに子供を代表者にする変更の届出を公安委員会にすればそれで済みます。許可を改めて取る必要がないのです。

これは、許可があなた個人に与えられたものではなく法人に与えられたものであるからです。

確かに許可申請の際には提出する書類が若干増えます。しかしデメリットはその程度です。もしあなたが許可をとるなら法人で許可を取った方が、事業承継や税金の事を考えると有利であることは間違いありません。

もし会社を設立する気がおありなら、会社でお店を経営される方をお勧めします。